お客様事例

アンダーソン・毛利・友常法律事務所様

法律事務所特有の要件が多い会計システムのスクラッチ開発。丁寧なヒアリングと的確な提案で質の高いシステムを実現できました。アンダーソン・毛利・友常法律事務所 パートナー弁護士 渡邉 剛 氏/パートナー弁護士 山口 大介 氏/スタッフ(システム担当) 遠山 孝子 氏/(システム担当) 大槻 淳志 氏/(システム担当) 田中 亮 氏/(会計担当) 柳沢 かおり 氏/(秘書) 鈴木 香織 氏/(秘書) 酒井 未来 氏

アンダーソン・毛利・友常法律事務所

日本における本格的国際法律事務所の草分けとして活躍してきたアンダーソン・毛利法律事務所、国際金融取引やクロスボーダーの投資案件の分野で豊富な実績を持つ友常木村法律事務所、国際倒産・事業再生分野、危機管理部門において豊富な経験を有するビンガム・坂井・三村・相澤法律事務所が合併・統合して誕生した総合法律事務所。多様な法的ニーズにワンストップで対応できる体制を整え、質の高いリーガル・サービスを提供する。

法律事務所ならではの機能が求められる会計システム。スクラッチ開発を決断

アンダーソン・毛利・友常法律事務所は、企業法務におけるリーディング・ファームとして多様な法的ニーズにお応えしてまいりました。海外の一流法律事務所との強固な信頼関係を強みに国際的な案件にも対応し、真の総合(フル・サービス)法律事務所として、プロフェッショナルの誇りをもち、品質の高いサービスを提供いたします。
法律事務所という事業の特性上、会計業務も一般的な企業とは異なり独自機能が求められます。以前も、スクラッチ開発した独自システムを利用していましたが、導入から10年近くが経過し、改修を繰り返すなかで限界を迎えていました。リプレースを検討するにあたってパッケージ製品も調査しましたが、やはり一般企業向けの製品では要件に合いません。カスタマイズするとしても、希望するすべての機能を実装することはできず、スクラッチで開発し直す方が効率的だと考えました。これまで、秘書や会計担当者からの改善要望に応えられていなかったこともあり、これを機にすべてをスクラッチ開発で作り替え、新しいシステムを構築することになりました。

ヒアリング・要件定義における姿勢・調整・提案すべてが高評価だったMISOL

方針を決めた後は、開発会社の選定に入りました。開発を依頼する内容の難易度が高いため、15社近く声をかけましたが、電話での説明の段階で断られたケースがあったほか、エンジニアに概要を話した時点、さらには詳細を詰めるなかで断られるケースも続き、こちらからお断りした会社もあり、最終プレゼンまで残ったのは3社のみでした。
最終選定をするにあたって、実務を知った上での提案で判断したいと考え、それぞれ実際に開発するエンジニアでチームを構成してもらい、3ヵ月ほどかけて所内でのヒアリング・要件定義を依頼しました。部門ごとの弁護士や秘書、会計担当など最終的なエンドユーザにヒアリングしてもらったため、かなりの期間がかかりましたが、そのなかでもコミュニケーションが丁寧で、業務の背景から理解する姿勢が好印象だったのが丸紅ITソリューションズ(以下、MISOL)です。「言われたとおりに作るので、要望を言ってください」というスタンスの企業もありましたが、こちらはITに関して素人ですし、技術的な問題点、法対応で必須となる部分などは指摘いただかなければ困ります。その点、MISOLは丸紅の会計システムを担当した実績もあり、フォローや提案が的確でした。担当者間での要望が矛盾した際の調整も巧みで、短い説明でも実現可能かつ現実的な提案に到達できるクオリティに驚きました。旧システムの複雑な構成や、我々からの新たな要望をすべて理解しての提案は、他社を大きく引き離しており、MISOLへの依頼を決めました。

複雑な機能も使いやすく。細かな要件まで網羅的に実現

開発にあたっては、決算処理に毎年変更点が発生するほか、法改正への対応、所員からの要望を受けた新機能追加など、あとから改修しやすい、フレキシブルな手法・構成にしてほしいという要望のみ提示し、技術面はすべてお任せしました。結果的には、要望のほとんどを実現できたように思います。
例えば会計担当では、これまで同じデータをもとに異なるレポートとして出力し、さらに手作業で1つにまとめていましたが、新システムでは1画面に集約し、さらにその先の業務を効率化する機能まで実装できました。また、弁護士の作業時間を案件ごとに入力する「タイム入力」画面では、「様々な入力パターンに対応したい」「極力画面を行き来せず、1画面で完結させたい」など、無理をお願いしたにもかかわらず、すべてをクリアした画面となりました。挙動もスムーズで、作業が劇的に改善され、素晴らしいものができたと感じています。ほかにも表示順の並べ替えや履歴管理など細かな機能まで実現できました。
初年度から決算処理後の数字も合致し、高品質なシステムだと実感しました。その後の改修要望についても、要件を実装できなかったことはなく、当初希望したフレキシブルなシステムが実現できていると思います。

情報の正確性が担保され、様々な業務負担が軽減

新システムの効果としては、情報の正確性が担保されるようになった点が挙げられます。決まったルールに則って採番する必要がある請求書のインボイス番号なども、これまでは秘書が手作業で入力していましたが、正しい番号が自動で入力されるため、人的なミスが発生しません。定型で入力するものはすべてシステム側に組み込んでもらったほか、チェック機能も強化され、「システムに入っている情報はすべて正しい」状態を実現できました。
その分、新システムでは操作が若干複雑にはなりましたが、業務の手順にあわせたフローになっているため、複雑な処理であっても順番どおりに進めることで正しく処理できます。これにより秘書の負担は大幅に軽減され、なかでも大変だった請求業務の残業がかなり削減されました。入力された内容は自動で連携されるため、人が判断して入力しなおす作業がなくなり、会計担当の負担も減っています。また、弁護士にとっても毎年大変だった年度末の決算処理がスムーズになり、システム運用がうまくいっていると感じます。

改修要望に対応しつつ、他システムの更改・連携など中長期的な計画も

システムは、基本部分をしっかり整えられ、現状利用する分には問題なく、当面はこのまま利用を継続します。とはいえ、現状でも細かな改修要望が発生しており、引き続きMISOLに対応いただいています。
今後は、ほかの業務システムについても老朽化が進んでいるため、それらの更改とあわせ、会計システムとの連携なども中長期的に検討していきたいと考えています。

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