お客様事例

丸紅テクノラバー株式会社様

ERPリプレースに際し、現状分析からベンダーとの調整まで深い業務理解に基づいたサポートで安心感をもって進められました。丸紅テクノラバー株式会社 管理部 見市 雅子 氏/管理部 庄司 陽介 氏

丸紅テクノラバー株式会社

ゴムを扱う専門商社として、天然ゴム・合成ゴムをはじめとする原料のほか、タイヤ・ゴム手袋などの関連製品まで幅広く取り扱う。近年では、再生可能でサステナブルであることをテーマに、リサイクル可能な合成ゴムなど新たな領域に挑戦し、「グリーンビジネス」を目指す。

ERPの使い勝手を改善し、機能が充実したものへリプレース

丸紅テクノラバーは、丸紅グループの総合力とゴム原料商社として長年培ってきた専門力を強みに、原料から関連製品まで幅広く扱ってきました。サステナビリティへの注目度が高まるなか、グリーンビジネスへと舵を切り、人材の採用・育成など積極的な取り組みを進めています。
その基盤となるERPは2014年に導入したもので、償却期間を過ぎたことから、リプレースを検討していました。移行先は、大きく「既存パッケージをバージョンアップするか」「新しいものに移行するか」の2択です。既存パッケージは貿易業務で利用できる製品が登場してすぐに導入したため、外貨対応の機能などで使いづらさを感じる部分もありました。今回のリプレースでは使い勝手の改善とあわせ、ERPの各種機能をより活用できるものにステップアップしたい、と考えました。

現状分析からMISOLにサポートを依頼。深い業務理解がある安心感

2019年から具体的な検討を開始しましたが、移行先のパッケージを選定するにも、システム構想・企画したうえで選定する必要があります。管理部は、経理・財務・人事・総務などバックオフィス全般を少人数で担っており、IT領域まで自分たちだけで対応することは現実的ではありません。そこで、丸紅ITソリューションズ(以下、MISOL)に依頼し、システム構想・企画フェーズのサポートを受けました。社員でも自分の担当範囲以外では理解が浅くなりがちですが、MISOLのエンジニアの方々は、販売から会計まで幅広い業務の理解度が高く、明日からすぐに業務を担当できるほど網羅的に理解しているのに驚き、アドバイスも納得感をもって受けることができました。
こうしておこなったシステム構想・企画フェーズを踏まえ、MISOLにいくつか候補をピックアップしてもらい、既存パッケージの新バージョンとそのほか2製品に絞られました。そのうちの 1つが今回導入した株式会社ビジネス・アソシエイツの「Plaza-i」でした。絞り込まれた3製品の中でPlaza-iは実務担当の社員に実機操作画面にて使い勝手を確認してもらうことが出来た点も採用の決め手の一つとなりました。

カスタマイズの判断などベンダーとの調整から、データ移行まで伴走

導入にあたっては、なるべく標準機能を使い、どうしても対応しきれない要件のみ最小限のカスタマイズをおこなう方針としました。CRP環境※を構築し、ここでも実務担当者の意見を聞きながら、ギャップを洗い出し、運用で対処できるのか、カスタマイズするとしたら簡単にできるのか、工数・コストがかさむのか、それでもカスタマイズをするのかなど1つずつ判断していきました。MISOLからは多くのアドバイスがあり、ベンダーとやり取りする際にも、伝えたいことを、ベンダーに伝わりやすい形で言葉にしてもらったので、不安なく進めることができました。
また、データ移行では、既存システムからデータをエクスポートし、新システムにインポートすればよいのですが、データ変換・加工が必要な項目もあり、専門性を要する場合もありました。このあたりの細かなサポートから、移行後に帳簿残高など最終的な確認プロセスまでベンダーと協力しながら伴走いただき、無事に移行が完了しました。

※CRP・・・(Conference Room Pilot)要件定義の初期段階からパッケージに各種取引情報を入力して実際の業務運用が実現可能できることを事前にシミュレーションしながら導入を進行する手法

図:プロジェクト全体の流れ

MISOLのスケジュール・進捗管理により現場部門の意識を変革

ERPリプレースにあたっては、現場部門へのトレーニングが欠かせませんが、もともと各業務の代表者に“パワーユーザ”としてプロジェクトに関わってもらっていたため、パワーユーザが操作方法を習得し、各部門でほかの社員に展開する流れとしました。ところが、現場はパワーユーザも含め「システムのことは教えてもらうもの」という受動的な意識が強く、マニュアル作成などもなかなか進みません。MISOLが作成した全体スケジュールをもとに、いつまでに何をするのかを明示したことで、ようやく「自分たちで進める」という意識をもって動いてもらうことができました。

様々なデータを蓄積し、活用するための環境が完成

2022年10月から本番稼働していますが、以前のシステムと比べ、入力項目が増え、以前より使い方が難しくなったところはあります。ただし、その分データを多く取得・蓄積できるようになり、参照可能なデータも増えました。
例えば、貿易に必要なインボイスなどの帳票もすべて手作業によりExcelで作成していましたが、Plaza-iには自動で出力する機能があります。これは、入力した各種データを整備することで業務をシステム化できた一例ですが、このように蓄積したデータを工夫して活用するための環境が整ったと思います。今後は徐々にPlaza-iを使いこなし、部門ごとにバラつきがあった作業の標準化を目指したいと考えています。
あわせて、今回のERPリプレースにより、インフラからアプリケーションまですべてMISOLにワンストップ化できたことも大きな成果です。これまではトラブルが起きても、なにが原因か、どこに問い合わせればよいかわからず右往左往していましたが、これからは原因の切り分けをせずにMISOLへ相談できます。丸紅グループとしてセキュリティ強化の指針も打ち出されており、その観点での対応・コントロールも含めて頼りにしています。

現場の要望に応えながら、一歩進んだ活用を目指す

現在、二次カスタマイズとして使い勝手の改善に取り組んでいますが、当面は現場部門からあがってくる要望に応えながら、ほしい情報・帳票などを、負担をかけず出せる形を目指します。
また、現状はERPとして決算の数字を出すことが主目的ですが、今後は予算と実績の対比など管理会計の領域も取り込んでいきたいと考えています。標準機能も活用しながら、自分たちのやりたいことをどこまでできるか、まずは「やりたいこと」を明確に見極めることが私たちの課題です。

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