お客様事例

塩野義製薬株式会社様

オンプレミスVDI からフルクラウドDaaS へ移行。あらゆる制約・運用負荷から解放され、柔軟に拡張できるワークプレイスを短期間で構築。塩野義製薬株式会社 DX推進本部 IT&デジタルソリューション部IT&デジタルソリューションユニット ITフロンティアグループ長 西村 亮平 氏/(塩野義製薬パートナー)株式会社日立医薬情報ソリューションズ シオノギシステムセンタ 片山 直樹 氏

塩野義製薬株式会社・企業プロフィール

1878(明治11)年創業、医薬品、臨床検査薬などの研究、開発から製造、販売までを手がける。創造力・専門性をベースとした創薬型製薬企業としての強みを進化させ、ヘルスケア領域の新たなプラットフォームを構築し、患者様・社会の困りごとを包括的に解決する「ヘルスケアプロバイダー」を目指す。

外部メンバー向けオンプレミスVDIのリソースが枯渇し、クラウドDaaS移行へ

塩野義製薬では、長年手がけてきた創薬という強みをベースにヘルスケア全体へのビジネス展開を目指しており、新中期経営計画「Shionogi Transformation Strategy 2030 (STS2030)」においても、サービスとしてのヘルスケア「Healthcare as a Service」を掲げ、取り組みを進めています。もちろんIT領域でも、これらの実現に向けた環境構築・整備は大きなテーマです。新たなビジネスを進めるには、外部のベンダーなど様々な企業との協業が不可欠であり、社外とデータやシステムを共有する機会が爆発的に増えると予想され、セキュアなコラボレーション環境の重要性が高まっていました。これまで、業務委託など外部メンバー向けにオンプレミスVDI環境を用意していましたが、すでにリソースが枯渇し、パフォーマンスが劣化、業務に支障が出るほどであり、改善は急務でした。
リプレース先として、オンプレミスVDI・クラウドDaaSの両者を検討しましたが、オンプレミスVDIはサーバ基盤の管理・保守の手間と工数がネックとなり、さらにリソース拡張に時間を要し、そのたびに相当のコストが発生します。今後のビジネス展開を考えると、オンプレミスVDIでは利用者の急増に対処しきれないことを懸念していました。一方、クラウドDaaSでは基盤の管理・保守対応もサービス利用料の中で提供されます。リソースのチューニングや拡張などにおける制限を解消し、様々な運用課題から解放されるメリットは非常に大きく、ビジネス戦略としてもクラウドDaaSがベストという結論に至りました。

PoCを通して見えた、MISOLの技術力と信頼

DaaSの検討を進めていたところ、以前よりオンラインストレージ「Box」で取引のあった丸紅ITソリューションズ(以下、MISOL)からフルクラウドDaaS「Vdia」の紹介がありました。性能検証にあたってのPoC実施では、MISOLが数営業日でPoC環境を用意し、オンプレミスVDIでは最短でも数ヶ月かかる構築・検証を1ヶ月程度で完了できました。技術的な疑問点にも素早く的確な回答があり、サポート対応にも信頼を感じました。多要素認証をはじめセキュリティ機能要件への対応も確認でき、利用状況の証跡保存については、標準の参照期間では制限があり、対応しきれなかったものの、MISOLからの提案で、ログを別の場所に自動転送する仕組みにより要件をクリアできると実証され、Vdiaの導入を決めました。

ネットワーク構成に起因したトラブルが発生するも、MISOLが原因を究明し、解決策まで提示

本格導入に向けて、一部社員に配布・検証したところ、仮想デスクトップを起動できない事象がランダムに発生しました。導入スコープ外であるオンプレミスネットワーク含め被疑箇所が広範囲かつ複雑ななか、MISOLとの確認・調査により、セキュアウェブゲートウェイに起因した事象を特定でき、無事解決しました。導入後、VPN設定によるトラブルもありましたが、こちらもMISOLが原因を特定してくれました。技術面を重視してMISOLに依頼してよかったと感じた出来事です。

図:Vdiaのイメージ

ファイルはBox集約済のためデータ移行の心配なし。既存環境からの移行はスムーズに完了

既存VDI環境からの移行にあたって課題となりがちなのがデータ移行ですが、すでにファイルサーバのクラウド化(Box)が完了していたため、ファイル移行はほぼ発生しません。また、アプリケーションについては、Vdia側であらかじめ必要なアプリケーションを含めたマスターイメージを2種類用意し、そのほか個別利用していたものは、利用者側でとりまとめ、申請してもらいました。利用者からの問い合わせも少なく、スムーズにVdiaへの移行を実施でき、PoCスタートから半年後にリリースまでこぎつけることができました。

DaaS環境の冗長化、ハイスペック環境利用に向けた整備など、様々な取り組みを検討

導入後、最初のうちはトラブルもありましたが、設定の見直しによるチューニングとアップデートを重ね、安定して稼働しています。オンプレミスVDIと比較してレスポンスも改善し、業務に支障が出ることもなくなりました。また、リリース後、グループ会社の体制変更により利用対象者が大幅に増加したのですが、ライセンス追加だけですぐに対応できました。オンプレミスVDIでの拡張を考えると比較にならないほど素早く、管理しやすく、コストも抑えられ、クラウドDaaSならではのメリットを早々に実感できた形です。
一方、クラウドDaaSの特性上、機能アップデートを我々でコントロールできず、利用していた機能が使えなくなることはありましたが、代替策の検討や導入のサポートを受けることで、運用に支障を出さずに済んでいます。
今後は、クラウドDaaS基盤側の障害に対応するために、複数リージョンの稼働による冗長化を検討しています。ほかにも、業務によりハイスペックなDaaSを利用したいという要望があるため、申請・承認のフロー含め整備していく予定です。現状、Vdia環境は外部ベンダーが利用していますが、社員向けのクライアントPCでも認証基盤の刷新やクライアントOSのアップグレードなどの新たな技術を取り入れ、セキュリティ強化などを進めている最中であり、外部ベンダー向けのVdia環境もこれに追随していく必要があります。今後MISOLにも、これらの取り組みへの技術的なサポートや環境支援をお願いしたいと考えています。

Vdiaのお問い合わせ

Vdiaについてのご相談・ご質問はお気軽にご連絡ください。

お電話でのお問い合わせ:TEL 03-4512-3333

Webからのお問い合わせはこちら

お問い合わせ

サービスについてのご相談・ご質問はお気軽にご連絡ください

TEL:03-4512-3333

Webからのお問い合わせ

メニュー

お客様事例

  • 東京海上アシスタンス株式会社様

    事例の詳細はこちら

  • 塩野義製薬株式会社様

    事例の詳細はこちら

  • 株式会社ティップネス様

    事例の詳細はこちら

関連ソリューション