CASE2
クラウドストレージ
サービス（Box）の
導入プロジェクト
プロジェクト概要
高いセキュリティ機能を保持しながら利便性を高めたいという要望に合わせて、
情報の分類、保存、アクセスを実現できるクラウドストレージサービス「Box」を提案。既存のファイルもクラウドストレージ上に移行しました。
本プロジェクトにおける課題
利便性とセキュリティを両立
本プロジェクトのクライアントは、物理学、化学、医科学など幅広い分野で最先端の研究を行っている国際研究機関であるため、国内外の企業や大学、研究所といった外部機関と頻繁にファイルのやり取りを行っています。しかし、研究に関する情報は機密性が高いものが多く、共同研究を円滑に進めるための利便性向上や業務効率化を図りながらもしっかりとしたアクセス制限を設け、セキュリティを強化することが大きな課題となっていました。
進行に向けた工夫
若手育成も兼ねたメンバー編成
一般的に、Box導入のためのデータ移行はクライアントが行うケースがほとんどですが、本プロジェクトにおいてはデータ移行も当社が担当しました。Box導入は案件として非常に多く、今後はデータ移行業務も増えてくる可能性が高いため、チームメンバーには入社1年目の新入社員をアサインして経験を積む場としました。チーム編成はプロジェクトの完遂と若手育成のバランスを考慮し、新入社員の教育担当者がプロジェクトのPMを務めました。
お客様に提供できた価値
ユーザー目線で細やかな配慮を徹底
データ移行については当社で開発した自動化ツールを利用し、かつ平日夜間と休日に行ったため、クライアントの負担や手間を最小限に抑えられました。また、データ移行期間中もファイルサーバーへのアクセスを制限しないことがクライアントの要件だったため、データ移行工程を2回に分けて実施することで、移行完了時に既存のファイルサーバーとBox上での内容の差異が発生しないよう配慮しました。
プロジェクトを振り返って
信頼関係を築き、次に繋げる
実施例が少なかったデータ移行を主導したことで、今後に繋がるノウハウを蓄積できました。特にスケジュール管理のためのテンプレートを新たに作成するといった業務を、新入社員が率先して行ったことは大きな意味があると考えています。また、同プロジェクト完遂後、より強固なセキュリティ範囲でのファイル共有基盤のBox移行も継続受注でき、新入社員がクライアントの期待に応えて信頼関係を築く喜びや達成感を得る良い機会になったと思います。
